歌の中盤に差し掛かるとーーー


1人…
また1人…


海の中からポツポツと顔を出すーーー



人間業じゃねーこの現状は一目瞭然でーーー



その姿に、心を持ってかれるーーー




「まぁ、なんて素敵…」


「海が久しぶりに歌っているーーー」


「ーーーもしかしたらーーー」



楽しそうに、最後まで歌い上げたゆうなに、拍手が巻き起こり、、、



「どうか…私達の国までお越し頂けませんか?」



こんなにスゲー歌唱力があるとは…まったく、人は見かけによんねー、、、



「ほらねーっ!ロイー!やっぱ選曲ミスだったんだよーっ」



魔界で聖歌を歌うお前の選曲もどーかと思ったが、、、
そんな事お構い無しで、、、
大腕振って、無邪気に笑うゆうなに
俺等は釘付けになったーーー



俺の過去が、残っている記憶がーーー
悲鳴をあげるーーー
そして、

沢山の血で染まった姿を水の中に写したーーー



光の世界に住むお前を遥か、遠く遠くに感じ、、、触れてはいけないと強く思うーーー



俺の中にいる獣が、、、
いつかお前を喰いちぎって、ぐちゃぐちゃに壊したいと叫んでやまないからーーー