「瑠璃夏ぁー瑠璃夏ぁー」

あれ、ママが泣いてる。
あたしの名前を呼んでるよ。

パッ

「あっ!瑠璃夏ぁー良かったー瑠璃夏ぁ生きてて良かったー」

あ、あたし生きてる。
ちゃんと生きてたんだ。

「ママ…あたし…死んだかと思った」


「瑠璃夏ぁ~ママは信じてたわよ。瑠璃夏は死なないって。」

ママはあたしの手を握ってくれた。強く強く…。

「あ、先生呼んでくるわね。」


ママが行ったあと、身体を起こそうとすると身体中が痛くて起き上がれなかった。


あたし生きてた。
でも怪我したんだよね。
今のあたしは惨めなのかな。



しばらくしてママが先生を連れてきた。