無事にジャガイモを2袋買って、
私は家路に着いた。




家に帰ると、ホワーンと漂うダシの香りが空腹の鐘をグウウと鳴らした。




お母さんの肉じゃがは美味しい。



肉じゃがくらい、作ろうと思えば作れると思うけど


お母さんの味はお母さんしか作れない。


大好きな肉じゃがを平らげた私は、
風呂に入った。





湯船に浸かりながら先刻の出来事を思い返す。





ウ◯コをつけながら帰ったのだろうか、
あの人は。




自分の臭いに悪態をつきながら歩いている姿を思い浮かべると、笑える。





そういえば、名前も聞けなかった。
どこの高校に通ってるのか、
年はいくつなのか....





もう、会うわけないと思うけど。




でも、この辺散歩させてたから、家、わりと近いのかも....


うーん...

ま、いいや。

しかし、私はその数日後、とんでもないことを知る羽目になるのだった....。