しばらく俺はボーっとまちこの顔を眺めていた。


「キツいなら休めばいいのに、危なっかしいヤツ....」



「ん......」

お?起きたか?



と思うと、ツー....と一筋の涙を流したまちこ。



「ごめん、迷惑かけちゃって...」


「は!?気にすんな。こんなときくらい、自分のカラダ心配しろよ。」


「怖かった....二回も倒れるなんて初めてで。ビックリした....」


俺は
静かに涙を流すまちこの手を、
ぎゅっと握った。



「そうか。怖かったな。もう大丈夫だ。お前が落ち着くまでずっとこうしてるから...いざとなったら先生もいるし。」



「あ、ありがとう。」


うわ。


照れるじゃん。

「ん。もう大分楽になったから大丈夫。」


「起きれるか?」


ムクリと起き上がるまちこ。
そして毛布をどけた瞬間、


着替えの途中だったことを思い出した。


無論、まちこは気づいてない。

谷間チラリズム。

超無防備なまちこに、


俺は

「服!服!」


と言いたいのに、声が出なくて

口をパクパクさせていた。




そしてやっと気づいたまちこに

平手を食らう羽目になった。




登校2日でコレか。



俺、なんも悪くないよな。
うん。間違ってない。