―真紘side― とあるよく晴れた日。 少し寝坊した私は、若干早歩きで学校に向かっていた。 パンを口に加えながら走り、角を曲がると知らない人にぶつかり…なんてベタな展開にはならないが、 そもそもパン加えてないしそこまで急がないといけない訳じゃないが、 人にぶつかった。 おそらく同じくらいの歳の女子だった。 「…あ、すみません」 とりあえず謝ると、 「…っ」 私はその時、彼女の異変に気付いた。