「な・なにすんのよ。痛いじゃない!もうお父さんなんか大嫌い!!!」
  と言って陽毬は一気に階段を駆け昇り、自分の部屋に入った。




「もう、ホントに私のお父さんて頭が固いんだから。マジむかつく!」
  と陽毬はポツリと呟いた。




『ああーそれにしても、父親って本当にウザイ!』この先ずっとこんな調子の父娘関係が続くのかと思うと、たまらなくウンザリしてくる陽毬だった。



 
  そしてこのあたりから陽毬の心は徐々にいびつに変化していき、自分一人の力では均整が取れずに、やがて陽毬の心はついに沸点(ふってん)を超えた。