月の満ち欠け

  母親が仕事にようやく慣れた頃、こうした峻哉の昼夜逆転生活はかれこれもう既に丸3年になった。




  ある月のきれいな夜峻哉はあまりの月のきれいさに魅せられ、二階の窓に林立する落葉樹を伝い地上に降りて家の近くの高台で月をボーっと眺めていた。




  その時峻哉の目の前に楚々とした美少女が現れた。半ば青白い顔をしたその美少女は峻哉に声をかけてきた。




「こんばんは。今夜は一段と月がきれいですね」