しかし相変わらず女のままだ


凛さんは警戒もしないで俺を助けてくれた



いやーありがたやー



「あの…大丈夫ですか?」


何回も何回も聞いてくれる凛さん


さすがに俺も受け答えるしかなかった



「だ、大丈夫だよ」


「あ、よかったです」



ふはは。あとは帰るだけだ

ありがとよ。君の裸はこの頭とないはずのロケットランチャーに刻み込んでおいたからな



「えーーっと
牛乳おごらせてください!」



凛さんが口を開く


「えーー!!!」



急だったので急に声が出る



「いや、あの、今回はホントに迷惑かけたので、あの、気持ちとして
あ、安いですよね!ごめんなさい!」


「そ、そんなことしなくていいよ!」


俺も負けじと断ってみる


「いや、ホントに!」


「いや、いいって!」



なぜこんなお互い気を使いあってるのか




「ちょっとついてきてください!」


凛さんは俺の手をひっぱる


な、なにをするんだ!



そう思いながらも引っ張られるがままに
凛さんについていく



「せっかくなんだしおごらせてっての!」


凛さんは口調が変わりスピードを早める



お、おいてくなよ!



俺はしっかり凛さんの手を掴む



なんかすごくほっこりした気分になったのは初めてだった