15分くらい経つと



「ただいまーーいやー春斗ー
可愛い顔になっちゃってホントにー」


姉貴が帰ってきた


相変わらず白衣みたいの来てるけど
パジャマで外でたのにいつ着替えたんだよ



「早く直してくれ
声だけ男で気持ち悪いじゃないか」


「まあ急ぐなってすぐに資料持ってくるから
えーっと。」


姉貴は分厚い本をパラパラとめくり
ビーカーに何かを入れ
ぐつぐつとした液体が出来上がる


この手の作業だけは素直にすごいと思う



「あーなるほどー!
マンスクードルーフを入れたからかー!
そっちじゃないよね
メンスのほうだったわ」



わけのわからない用語が出てくる


「効果は即効の方がいいでしょ?」


「当たり前だ」


特殊な色をした粉をビーカーに入れると

紫の煙が出てくる



「おらぁ!完成だー!
ビーカーのまま飲め!」


姉貴はドヤ顔でビーカーを渡してくる


「まったく、何分で効果出んの?」


「ちょー即効だからね!
10秒くらいだよ
あ、即効のメリットはホントに即効だけど
デメリットは効果が強すぎることね!
まあ、女の子になっちゃったんだし
強すぎるくらいがちょうどいいんじゃない?」


なるほど、



そりゃありがたく飲ませてもらうぜ!


俺はビーカーのまままたイッキ飲みをしま