昼飯を食べ終わって、うちはデザートもおごってもらっていた。



時間は十分あるし、まあ好都合。




「てかさ、真夏は何しに来たの?」



「んー、俺?俺もね、ばあちゃん家があるから、暇潰しに。」



「……暇潰しで逆ナンするの?」



うちは呆れてため息をついた。



すると真夏は、ケラケラと笑った。



「いやー、ね、まぁそれもあるけど。普通に泳ぎにも来たんだよ?」



「……じゃあ泳げばいいじゃない。」



そこに海があるんだから。



「んー、でもさ、今は凛ちゃんといるし?あとさ、やっぱ1人だと逆ナンに会うわけねー。実は今、凛ちゃんが逆ナン避けになってまして。」



こいつ、よく喋るな。



「へぇ……」



うちは興味なかったから、適当に返事を返しておいた。



まあ、うちで逆ナン避けになることくらい、知ってたけど。



わざわざ謙遜するつもりなんてさらさらだ。