すると宮野と、目が合った。



｢あ、ごめんね。彼女来ちゃったから、さ。｣



すると、宮野だけではなく、周りにいた女性の方々もうちを見た。





えーと、それはつまり……彼女役をやれ、と？




宮野がニッと笑った。




あいつ………




｢…真夏、何やってんの？｣



棒読みにならなかっただけマシだ。



｢んー…ごめんね？｣




｢なんだあ、彼女サンいたのぉ？｣


｢でも可愛いねー｣


｢んじゃねー｣



その女性の方々はさっぱりと引いていった。





うちは宮野と対面する。



宮野はずっと笑っていた。



うちの、営業スマイルみたいなやつを。