「毎度あり!こちらとこちらとこちらとこちら、何個ずつにいたしましょ。」



「それひとつ「そんなこと言いなさんな!ひとつじゃ足りねーはずでさぁ!4つくれー持ってきな!」



「でも、食べきれないもの。旅の途中な。」



「おやおや!旅の途中なら尚更だ!この季節の旅は体力がいるからね!旅に果実はつきもの!!果実のない旅なんて死にに行くようなもんでさぁ!!」


「そうなのですか!それは知りませんでした。いくつくらい持っていったらいいのでしょ」


「どこまで行かれるのです」


「王都に行きたいの…」


「随分長旅だ。王都なら次に通るのはランダか。ランダまでならこれだな。」


そう言って店主が出してきたのは一点物のバカ高い果実であった