女神の纏足



「可哀想で、可愛い。僕なら大事にしてあげるのにって思う。」


「それって好きってことじゃない?」


「貴女がそう思いたいだけじゃなくて?」



その言葉にアリス様は目を見張る。



「僕がマリアを好きなほうが都合がいいでしょ?」


「別に、そういう意味で言ったんじゃないわ。」



「うん知ってる。意地悪言ったね。でもそれくらい執着しないと不味いかもね。」


「…」


「取られちゃうよ。せっかく覚悟決めて戻ってきたのにそんなの辛いだろ。」



そう、一度は兄さんのそばを離れようとした彼女だが結局戻ってきたんだ。



俺はランダで兄さんより先にこの人に会っている。


兄さんと歩む覚悟がないのなら逃げろって忠告をしたが、彼女は戻ってくるっていう選択肢を選んだんだ。



「覚悟を決めて戻ってきたんだから意地でもそこに居座るべきじゃないかな。」


「…そうね。」