ユルside
「一緒に踊って頂けますか?」
周りの視線に居心地が悪そうに壁に沿う目の前の可憐な女の人に跪く。
「喜んで。」
ニコニコと手を重ねるその人の意識は中央で踊る彼らに向いている。
「気になります?」
「…気にならないと言ったら、嘘になります。」
そう話す彼女の視線はずっと変わらない。
兄さんとマリア。
「マリア様とはどういう関係なんですか…?」
「友人です。」
「…そう。」
納得のいかなさそうなアリス様。
「噂のこと?」
「…それもあるけど。」
チラッとこっちを見て口を閉じる彼女をさらに追及する。

