「どういう意味で言っているのか知らないけど、」 「いっ…!」 「刻み付けてあげようか?」 「っ!」 腰に回された腕、繋がった手の力がどんどん強くなっていく。 「体に、心に、頭に。」 麻痺するような甘い声。 「私なしじゃ、息もできないくらいに。」 でもこれは、まがい物だ。 「私はっ、」 「ん?」 優しい声で聞き返されるそれも、すべて紛い物。 「貴方なしでも生きられるわ…っ!」 彼の目が、完全に甘味をなくした。