少しおどけた私に、ラウ様は難しい顔を崩した
「なるほど、騙されました」
「ふふ、騙してなんかいませんよ。私は、能はあっても爪と牙は持ち合わせてないですから。」
自傷的に笑った私に、ラウ様は少し言葉に迷っているようだった
「では、もしかして私は爪を研ぐお手伝いをしてしまいましたか?」
「そうですね。ユニ様はお父様と同じで過保護過ぎますし、少し研げたとしたらラウ様のお陰でしょうね。」
「…末恐ろしい」
「でも、必要なのでしょう?この広く理不尽な世界で生きていくために。」
ラウ様は微笑むだけで答えはくれなかった

