「どうしてこんなことになったのか、今も分からないっ。でも、どんな優しい方でも、俺は…あんなにユニを苦しめるあの人を、許せない…!」 深紅に染まる瞳。握りしめられた掌から伝わってくる悲しみと怒り。 その片手を取って両手で柔らかく包む 「…本当に、ユニ様が好きなのね」 「っ」 彼の瞳が茶色く倫理の色を取り戻していく 包んでいた手を開き固く握られた手をそうっと広げる 「私も、」 その続きは言えなかった 言葉にした途端、自分が惨めになるような気がしたから