女神の纏足

〈ラウside〉



「どうして?」


目の前で涙を流し悲痛な表情を浮かべる少女


その視線の先は私の手


反射的に抜いてしまった剣に気づきハッとした



「ま、マリア様!」


剣を収めた直後に崩れ落ちる彼女


近寄り身体を支えようと手を伸ばす


しかし、




パシッ

彼女の手によって払いのけられた




「…何も悪くないのに、」


少女を呆然と見つめる


「名前を聞けばわかるに決まってるっ、誰でもわかることでしょう?なのに、なんでそんな目で見られなければならないの?」
 

「マリ、」


「剣を向けるほどのことだった?これがもしアリス様なら剣を抜くことなどしなかったのでしょ?」



どうして、アリス様を…



「あれだけ良くしてくれようと、所詮上辺だけだったのね」