あの日から、もう10年になるのか。先生の手伝いで夏休み、中学校に来ていた男女5人は、タイムカプセルを埋めたのだ。
「ねえ、中学校生活最後の休みの思い出として、タイムカプセル埋めない?」いつも積極的で、クラスの中心にいる千華がそう提案したのを覚えている。