誰が発案したのか、とうの昔に忘れてしまった。中学校最後の記念として、タイムカプセルを埋めることになったのだ。
タイムカプセルといっても、文化祭で余った資材で簡単な箱を作ったものである。
 その中に、それぞれ思い出の品や、手紙を入れる。入れ終えたら、ふたをして桜の木の下に埋める。