「那智どうした?」
突然梨亜ちゃんが声をかけてきたので少し驚いた。さっきのことを説明すると
「へ~、面白そうじゃん。那智行ってみよ!」
二人の後をつけたことには少し反省しながらの梨亜ちゃんの後に続いた。しばらく歩いていると・・・健太たちの声が聞こえてきた。
「先輩どうしたんですか?こんなところに呼び出して・・・」
着いた先は校舎裏・・まさか告白!?
「あのね、健太君。私君炊くんのことが好きなの。」
「あの、すいません。実は好きな人がいるんです。」
「その人って誰なの?」
健太の声が小さくなってうまく聞き取れないので体を少し前にでした時・・
ガタッ
あっやばい。私はバランスを崩して前に体ごと出てしまっていた。そしてばっちり健太と目が合った。
その後は良く覚えていない。必死に梨亜ちゃんを引っ張って走って逃げてしまったから・・・ただその時覚えてるのは健太の驚いた顔だけだった。


