感謝感謝です。
「着いたよー、久しぶりの学校だぁー!」
「ちょっと亜李菜、声大きいよ」
「良いじゃん、まだ一年生来てないんだから」
一年生がいなくても先生達は来てるんだからね。
「さあ、早く準備終わらせて遊びに行こうよ」
「そうだね、椅子を並べればいいだけみたいだしすぐに終わるよね」
体育館について去年の学年主任の先生に説明を受け今年の一年生は去年のクラスより二クラス少ないらしく思っていたより早く終わりそうだ。
「今年の一年生はどんな子来るんだろうね?」
「後輩の誰かは来るんじゃないの?」
多分、誰かしらは来るだろうよ。あたしは部活入ってなかったから後輩なんて一人も居ませんけどねぇ~。
「だよねー、ウザイ後輩の子来てたらやだなぁ~」
「あぁ、よく言ってた子の事?」
「うん、あの子だけは来てほしくないね」
あたしは会ったことないけど亜李菜が朝一に会ったらまずその子の愚痴を聞かされていたのを覚えてる。
何でも、部活の時ぶりっ子でいい子ちゃんキャラみたいなんだけど本当は気に入らない人は徹底的に消してきたみたい。
亜李菜が可愛がっていた後輩を陰で苛めていたみたいで、よく後輩から相談を受けていたみたいなんだけど耐えられなくて部活を止めちゃったみたい。

