意地悪なクールボーイ





「そんな簡単には言ってあげない。」


さっきまでとは打って変わってなんだか妖しげな雰囲気で私に微笑む彼は、やっぱり意地悪で……、でもそんな蒼空が大好きで大嫌い。


私が不満そうに蒼空を見つめると、蒼空は思い出したようにまた私の胸元に手を伸ばして


「それより、リボンまだ裏返し。もしかしてわざと?」


そんなにオレの気を引きたいの?と言いながらトンッと私のリボンを突いた。


「……ちがっ、」


いろいろ気を取られてすっかり忘れてしまっていた。
蒼空には私がどれだけ滑稽に写っていただろうか。


自分のバカさに泣きたい気持ちになりながら慌ててリボンをプチンと外して直していると蒼空がクスクス笑いながら


「……まあ、そういう天然なところは結構好きだけどね。」


と、最後の最後に爆弾を落とした。



ああ、もうホントにこの人は……、私が蒼空の言動や動作に翻弄されてること分かってるのかな。


そんな言葉1つで機嫌が良くなってる自分の単純さに心の中で苦笑いした。