意地悪なクールボーイ





「ねえ、蒼空」


「……なに?」


気がつけば下駄箱近くまで来ていた。

蒼空は私の次の言葉を待っている。


「……蒼空は…わた……す、き?」


いざとなると緊張して上手く話せない。

私のいつになく小さな声に蒼空は眉をひそめた。


「なに、もう一回ハッキリ言って」


蒼空は煮え切らない態度はあまり好きじゃない、だからちゃんと言わなきゃ。


「だから……、蒼空は私のこと…好き?」


蒼空はピタリと足を止めて、私の言葉に目を見開いた。
まさか、そんなこと聞かれるとは思ってなかったという感じで。


「随分と唐突だね。」


夕陽に照らされた蒼空の端正な顔立ちは驚いた表情も絵になる。


私はドキドキしながらも蒼空の瞳から目を反らさないで言葉を待った。