いつまでこうして隣を歩いていられるんだろう
あたしはいつまでもずっとこうして隣を歩いていたい
「あたしたちってこれから先どうなるの??」
来年はどうなってるんだろう
「どうってこのままだろうな(笑)
それから結婚でもするか??」
け、結婚??
あり得ないって(笑)
「ちゃんと答えてよ(笑)」
あたしの少し前を歩いていた村瀬が急に立ち止まってあたしのほうに振り向いた
「俺は本気だぞ
ぶっちゃけ来年俺がどこでなにしてるかはわかんねーけど俺の隣にいるのは絶対におまえだ
隣にいれなくても俺の中にいるのは絶対におまえだよ
俺は運命だって思ったぞ
あの入学式
学校のグラウンドで一目惚れした名前も知らない子が同じクラスだなんてさ
そしていまこうして俺の隣にはおまえがいる」
村瀬はそういって笑って見せた
そんな村瀬はとてもかっこよく見えた
「………そうかもね」
ほんとに運命なのかな??
今日、元カノがどうとか言ってたけどもうそんなのどうでもいいよ
いま、村瀬の中にいるのはあたしであたしの中にいるのは村瀬なんだから

