「いないのは湖咲翼だけだな」


「休み時間にしていいぞ」


やっと出席確認が終わった


先生に名前を呼ばれた女子が顔赤くしながら色々質問するもんだから


なかなか進まなかった


先生も先生でいちいち答えるから余計進まないんだよ


毎日これじゃ授業とか進まないだろうなぁ


そういえば私の隣空いてるけど湖咲って人かな


変な人じゃないといいな・・・


「ガラガラ」


キャー!!


あれ?


先生戻ってきたのかな?


そう思って後ろを振り向いた


へ??


先生じゃない・・・


でも、めちゃくちゃかっこいい人


お人形さんみたいに大きい目、綺麗にセットされた茶色い髪


スタイルも良いいのに先生のほんわかした空気とは真逆って言っていいほど


こわそーなオーラが漂ってる


出来れば関わりたくはないかも


「俺の席どこ」


関わっちゃだめ


直感的にそう思った私は急いで後ろを向いた


「おい。シカとしてんじゃねぇよ」


うっ、後ろからすごい視線を感じる


何で私に聞くのよ!!


「てめぇ聞こえてんだろ」


「聞こえてるわよ!!」


さすがに身の危険を感じて振り向いた


「じゃあ何で答えねぇんだよ」


「わ、私もわからないのよ」


「はぁ??」


「ちゃんと覚えとけよ」


「なんで私が関係ないあなたの席覚えなきゃいけないのよ」


「関係なくはないだろ・・・俺らそのうち寝るんだし」


「はぁ??」


「ふざけないでよ。何であんたとあたしが寝なきゃいけないのよ」


「はずかしがんなって。お前も俺が好きなんだろ」


なにばかなこといってんだろ・・・


「あんたなんか好きになるわけないじゃない、この変体男!!」


「なっ、変体男って・・・お前名前は。」


「月島心」


「ふ~ん。心か、わるくねぇな」


「よし決めた!お前今日から俺の女になれ」


「ふっ、ふざけないで。私はあなたのものには絶対なんないんだから」


「そのうちなるよ」


「今日はこのへんにしとくか、じゃあまた後でな。心ちゃん」


それだけ言うと彼は教室を出て行った


いったいなんだったんだろ


ってゆうか私があんな男好きになるわけないじゃない


あっ。そうだあの男私の隣の席だった


さいやく・・・


先が思いやられる