俺たちは、
モールに来て、服を見てる。
もちろん、亜弥南の。




俺は、驚きを隠せない。
前から服のセンスがいいとは思ってたものの…
こんなセンスだったのか?





だって、ハデじゃね?





試着室から出てきた亜弥南。
可愛い。めちゃくちゃ似合ってる。
感想聞かせて!とでも言いたげな瞳。




「可愛いよ。でも、嬉しくない。」




亜弥南は首を傾げた。
その仕草だけでさえも、いとおしい。
てか、俺も意味わかんねぇ(笑)
自分で言いながら、矛盾してると思う。
自分の彼女が、可愛くなったら嬉しい。
でも……………




「露出しすぎ。
そんなに、他のやつに見せたくない。」




亜弥南は、もうスピードで
携帯に文章を打つ。



『だって、竜ちゃんに可愛くみられたいでしょ!しかもね、これ、私がずーっと、欲しかったワンピースなの!!
っね!いいでしょ?』


なんて、文章で…
目をうるうるさせて、
仔犬みたいに見てきやがる。
反則だ…



だってよ、
背中あいてるし、
やけに、短いし、
肩も出てるし…




う~ん…嫌だな~




おっ!!
ちょうど、ここに可愛いワンピースがあるじゃん!



「亜弥南、こっちは?」



亜弥南は、ニコニコしながら、
試着室へ入っていった。



俺が選んだのは、
レースのふんわりとしたら、
さっきのより、露出の少ないワンピース。
肩が出てるのは、可愛いと思うから、
残しておいたけど、
ワンピースの丈が、
膝上だけど短すぎないものにした。
リボンも付いてるし、結構可愛い。


亜弥南が、試着室から出てきた。