百年の恋


「さぁ…春。行きましょ。近藤様のところえ…薫さんの信頼していらした人のところえ…」


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「ごめんください!」


あたしは今古い道場の前にいる。


『かあ様…』


「春日…大丈夫よ。」


「はい…って詩織さんっ!今までどこに行ってたんですかっ!?」


「勇さんおひさしぶりです。それより今は時間がないんです。どうか…この子をあずかっていただけないですか?」


「詩織さん?薫は…」


「薫さんは殺されました。この子は春日です。この子の父親は…薫さんです。」


「詩織さんはどうするんです?またあいつのところへ戻るのですか?」


「…はい。影山が迎えにくるのです。春日だけは守りたいの…薫さんとの子はまもりたいの…いろんな世界を見て欲しいの。この子は月の光より太陽の光の方が似合う子になってほしいの。だから勇さんお願いします。」


「詩織さん。わかりました。わたしがちゃんとこの子を育てます。薫さんや詩織さんのように剣も教えます。」


「はいっ…!ありがとうございます!勇さん。さようなら…!春日…いい子にするのよ?元気でね…」


そう言ってかあ様はあたしを置いてどこかえいってしまった。