「戻りましょ?詩織様。」 「嫌よ。」 「それなら…春日様を殺しますよ?」 「駄目っ!」 かあ様…あたしに力があれば… あたしにも刀が使えたなら… 私には…なにもできない。 無力なんだ。 「わかった。影山。なら私に少しでいいから…時間をちょうだい。」 「承知いたしました。」 「今から一刻たったら迎えにきてちょうだい。」 「かしこまりました。」 そうして男の人はさっていった。