百年の恋


『宗次郎くん…大丈夫?』


「・・・・」


『そっかぁ……』


宗次郎くんはここに来て数日たったがいまだに口をきいたことがない。


あの勇さんまでも無視をする。


『宗次郎くん…またあの子達にいじめられたの?』


「・・・・・」


そう。宗次郎くんはここに来た時からここの門弟の上級者から嫌がらせを受けている。


『やりかえさないの?』


「・・・・・・」


『そっかぁ…そうだよね…あたしもあの子達から嫌がらせ受けてたの。痛くて痛くて…でも、あたしは強くなった。あの子達に負けないぐらい強くなった。今じゃあの子達より強いよ。』


「・・・・・」


『あっ、もうこんなに日が落ちてる。
宗次郎。そろそろなかに戻ろっか…』


あたしは宗次郎の手を引いて中にはいっていった。