百年の恋


「どうぞ中へお上がりください」


「いえ…あのお願いがありまして…」


「お願いとは…?」


「この子を…あずかって貰えないでしょうか…父を亡くした今この子を育てている余裕もなく…私は沖田家を閉ざさないように婿養子を迎え結婚するので…」


「そうか…みつさんの頼みなら喜んで引き受けましょう。」


「この子は宗次郎です。ほら、宗次郎ご挨拶は?」


「‥‥‥‥」


「すいません…。この子ったら…」


「いや、いいんですよ。宗次郎くんよろしくね」


これが、あたしと宗次郎…総司との出逢いだったよね。