一目惚れなんて、嘘言っちゃって……。 「じゃあ、私歩に電話してくるわ。今日、一緒に帰れないかって」 「あ、……うん。また明日」 昼の時間。 図書室を後にした私は携帯をポケットから取り出すと歩に電話をかけた。 …直接話しかけるのは、ちょっと、ね。 佐伯さんいるし。 3コール目に歩は電話に出た。 明るい声の調子の向こうに女の子の声も聞こえる。