「まぁたやってらあ。なあ、なんで薫ちゃんはあんなのと付き合ったの?」


てね。

ナイスタイミングね、クラスの男子。




「…正直、自分が分からないわ。付き合い始めたのは、事故だし」

「それマジ?事故って(笑)」




そう、あれは事故なの。



教室で一人残って、日直の日誌をまとめている時。


「あっれ、篠原さんじゃん!どうした?一人で」

「……、日誌を書いてるの」



笑顔で近づいてきた彼。

あ、これは高1の終わりね。


名前を知ってる程度で、話した事は挨拶くらいな関係。

だから話かけられた時は驚いた。