《流side》







「流!1年間よろしくな!」








そう元気な声が


耳に飛んできた











「大我!愛結に颯人も!」


「相変わらずだね、このメンツ」


「なんで今まで別れなかったのか...」


「因縁?」


「何のだよ」












幼馴染の大我に愛結、颯人


大我はバスケ部の顧問に推薦された


愛結はバカなはずなのに同じ学校に行くと言って勉強を頑張って入った


颯人は余裕にトップで入学


あたしたち幼馴染4人は


同じ高校に入ったわけだ









小学3年で転校してきたあたしが


1番先に仲良くなったのがこの3人


腐れ縁というか


高校までずっと同じクラスで


居るのが当たり前の存在になってた









「てか、お前よく入れたな愛結」


「うざっ!大我だってバスケ抜いたら何も残らないくせに!」


「あ?俺には、顔というなぁ…」


「出た、自惚れ野郎」







また始まった、と


颯人と顔を見合わせる


大我と愛結の口喧嘩は日常茶飯事


よくそんなに話題が見つかるな、と


つくづく思う







「おい、席につけ2人とも」


「て言っても、2人席近い」


「あたし、流の隣がよかったぁ」


「は、どんまい」


「うざ...」







最後まで火花散らしてる2人


ほっといて席につく