だから、涙と時耶が一緒にいることが信じられなかった。

前夜、僕は涙にメールをしていた。

たいした内容ではなかった。

でもいつもならどんなメールにも返信はくれた。

なのに、昨晩のメールに返信はなかった。

その日からパッタリと涙からのメールはなくなった。

もし、あの光景が僕の早とちりだとしたら、時耶はあんな言い方しないだろう。


『早とちりはやめろって、涙ちゃんとは何もないよ!』


って明るく笑ってくれるだろう。

でもあの時の時耶は、


『お前に言うことなんざねーよ!』


あれはどういう意味なんだ。

ぐるぐると僕の頭を駆け巡る思想。

涙に送ったメールも返ってこない。


『時耶が好きなの?』


やっぱりあいつらはそういう関係だったってことかよ・・・!?


割れた鏡に映る自分がすごく虚しく見えた。