─30分後─


晩ご飯を食べ終わって涙は親に電話をしていた。


「もしもし?お母さん?」
「私、今日は友達の家にお泊りさせてもらうことにしから」
「・・・うん・・・うん」
「またね」


電話が終わると僕のほうに駆け寄ってきた。


「いいよ、だって!」


涙は嬉しそうに笑っていた。


「そっか、よかったな」
「そーいや風呂沸いたから入っておいで」

「ありがとうっ」

「タオルと着替えは見える場所に出してあるから、使っといて」

「うん」


そして涙を洗面所まで案内して僕は自分の部屋に戻っていった。