持ってきたココアが冷める頃には僕ら二人とも炬燵で寝てしまっていた。


「・・・あ」


目覚めたのはもう夕方の7時前だった。

僕は慌てて涙を起こす。


「涙、もう起きな」

「ん~、寝ちゃったんだー」

「うん、炬燵で寝たら風邪引いちゃうし、早く起きろー」


涙はまだ眠たそうに目を擦りながら体を起こした。


「もう7時かぁ、そろそろ帰るねー」


そう言って涙が鞄を持ち、玄関に向かう。

僕もその後を付いていく。


「送るよ」

「ありがとー」


そして玄関のドアを開けると、まさかの大雨だった。