─5時間前─



電話特有のコール音が3回ほど鳴ったあと、そのコール音が途切れ、聞き慣れた声に変わった。


「もしもし?僕」



僕はいつものように電話相手に話しかける。



『おー、空希』
『何だ?』


相手は僕の親友の時耶だ。



「今日はさ、みんなで集まるんだけどお前も来る?」


"みんな"とは僕、時耶、亮輔、憲太のこと。


僕ら4人は中学時代からの親友で最高の仲だ。



『わり、俺これから用あんだよ』
『だから今日はパス』



「付き合いわりーな」
「まあみんなにも言っといてやるよ」




そして僕は電話を一方的に切った。