それから僕達は付き合うことになった。

ただなんとなく毎日を過ごしていた。

でも幸せだった。

僕の気持ちもあの日以来、ちゃんとした確信へと変わっていった。

隣に涙がいて、笑い合って、そしていつもと変わらない仲間がいた。

本当に毎日が幸せだった。


「えっと、僕ら付き合うことに・・・なりました・・・」


僕は涙の隣に立ち、時耶、亮輔、憲太にそう告げた。

面と向かってそう言うのが恥ずかしくなり、言葉が途切れ途切れになる。

涙も少し恥ずかしそうに顔を赤くし、俯かせている。


「やっと言ったか!」
「1ヶ月も待たせやがって」


憲太のその言葉に僕と涙は『え?』と聞き返した。


「ちょ、え、待って・・・どうゆうこと?」

「俺らが気付かないとでも?」

「てか周りからみてたらバレバレだよ」


僕らは付き合ってることをみんなに言えるようにったら言う、と決めていた。

そしてその報告が付き合って1ヶ月が経った今日だ。