─20xx年12月24日.クリスマスイブ,涙 命日─


あれから一年経った。

時の流れは本当に早い。

そして今日は涙の命日だ。


「寒いなーっ」

「真冬だからな。でも今年は特に寒いな」


そんな会話を交わすのは僕を含め、あの4人だ。


「約1年ぶりだな、こーやって4人で会うのも」

「そうだな。まあみんな元気そうじゃん」

「お前もな」


そんな他愛のない会話をしているうちに目的地に着いた。

その目的地とは、涙のお墓だ。


「よ、涙。久しぶり」


僕は"涙"に軽く挨拶を交わした。