カリンの頬を、大粒の雫が伝って行った…



何、だろう…
この、暖かな液体は…


止まらない…

悲しい訳じゃないのに…
苦しい訳じゃないのに…
止まらない…


どうして…?

どうして涙が流れるの…?


悲しくなんかないよ…?

辛くなんか…苦しくなんか…
何でもないのに…


私は、嬉しいだけなのに…


彼に受け入れられたようで…
自分の本当の“気持ち”に気づけて…


嬉しいのに…


どうして涙が流れるの…?



これは、嬉しさの、涙…?


そうなんだね…


嬉しくて…
嬉しくて…

涙が流れたんだ…


悲しみの涙なんかじゃない…


これは、私が初めて流した、

嬉しさの、涙…



貴方といれたから…
貴方がいてくれたから…
流せた涙…


ありがとう…
ルイ…


ありがとう…
本当に…
本当に…
ありがとう…