「さくらちゃん」
はいいな、こんなに想われてて......。
「必死にビーズ集めてたでしょ??
それほど大事なんでしょ。
私、コレ持ってたからビーズの配列しってるよ。
直したげる。切れた糸とその大きいビーズを貸して。」
「.......。」
少し恥ずかしかったのか、
図星だったのか、何も言わず無言で切れた糸とビーズを渡した。
近くの誰の席かも分からないイスに座った。
向かい側には西君が座った。
「さくらちゃん。」
ビクン、と体が跳ねた西君。
なんだこれ。
面白っ。
「コレ直す代わりにちょっと教えてよ。」


