「ん、付き合ってくれてありがとう。」


「じゃあ、また明日ね。」


顔を上げて、美子に手を振ると、もう教室にはほとんどの人がいなかった。


ごめんね、と困ったような顔をして美子は帰っていった。


今日、塾があったのに付き合ってくれた美子。


美子にまで迷惑掛けてる。


私、最悪だ。


もう、帰ろ。


席を立って荷物を持った。


..............けど、