いつの間にか藤堂がドアの真ん前に立ってて、座っていた私達を見下ろしていた。


「どうしたの陽....ってえー!何やってんの皆!どういうこと!?」

藤堂が輝を見た。

「今野輝か、殴らせろ。」

「えっ、俺今心が痛いので後にしてもらっていいっすか......。」

「あ?」

「わっ、あの時はすいませんでした!........そんな可愛い顔でドスの利いた声出さないでくださ.......。」

藤堂が輝の顔を掴んだ。

「むーーー!」

「ちょっとちょっと、今野君も悪いけど陽!やめなさい!」

「藤堂やめろ!」


この光景に思わず笑みが溢れる。


「やっぱり笑っちゃうよね。美子ちゃん。久しぶり。」

笑いながら西の彼女、さくらが私に言う。

「そうねさくら、本当に面白い。ふふっ。」

ずっと、こうやって笑っていたい。

私の大切な友だちが、これからもたくさんの楽しい人達に囲まれて幸せでいられますように。


ありがとうね、優の童顔彼氏さん♪



【END】