「─────でも、いつの年からだったかな。優の作品を見なくなった。
だから、書道、辞めたんだなって思って悲しくなった。」
そうだったんだ。
「陽、陽.......。
あたし、すっごく嬉しいよ。
ずっと陽はあたしの事好きじゃないって思ってたから尚更。
前からあたしのこと見ててくれてたなんて、あ、あたし、泣きそう.............。」
ずるいずるい、陽は。
その上そうやって、優しく笑うんだ。
陽はその名の通り、
太陽みたい。
暖かくて、私に安心感を与えてくれる。
「陽、ありがとう.......。
あたし、すごく幸せだよ........。」