とは言うものの、一度でも陽はまなにキスされたのかと思うと、少し腹が立つ。
「そういえばあいつは何だ。
今野とか言うやつ。」
あああ、これは少し説明しにくいな。
面倒だな、今野君は。
「あ、そいつは女の子であればそんな感じっぽいから気にしなくてもいいよ。」
というと余計に、陽は機嫌悪くなった。
「んな軽い気持ちで優を抱きしめてたのかよ。
ちょっと殴りに行ってくるわ。」
という陽の腕を掴む。
この人はほんと、冗談で言っているのか冗談じゃないのか分からないから。
「ちょちょ、ちょっと。」
「冗談、けどなんかあいつの態度、少しイラッとしたな。」
「私もそれは分かる。
今野君は、一年生で、美子の従兄弟。
それで仲良くなっただけ。
あのね、それから.............私本気で別れようなんて思ってなかったよ。信じて。」
陽が黙って私を見つめる。
今だ。
「私、陽が大好きだよ。」


