「キスしたのは本当。
でも、優の言うとおり、優が見たっていう一回だけ。
俺の同意の下じゃなくって、あいつが勝手にしてきた。
神崎に告られたけど、振ったらそうなって。
その日は、急遽委員会が行われることになったって神崎に言われたから。
委員会の行われる日の多さに多分優は不安になってたよな。」
そう。
私は、陽が度々委員会だから、というから優を疑ってしまっていた。
頷くと、やっぱり。と陽は言った。
「自分でも尋常じゃない多さだなーって思ってたけど。
優に委員会があるって連絡したやつは、あの日以外は普通に委員会やってたよ。
たまたま俺はその日に神崎に騙されて、しかも優がそれを目撃した。
優は、その日だけじゃなく、他の委員会の日も、自分に嘘をついて俺と神埼が会ってたかもしれないって思っただろ?」
うんうん、と頷く。
陽はなんでもお見通しなのか。
「違うから。本当に、あの日だけ。
つーか、お前のクラスの委員に聞いてみろよ。それで証明されるから。」
と言うけれど、頭を横に振る。
「その必要はないよ、私も、分かったから。」


