「ねえ、陽。私いっぱい陽に誤解していたところがあるみたいなの。」
すると、陽は優しく笑った。
「知ってる。俺もだから、一つひとつ誤解を解いていこう。」
なんで陽はこんなに優しいのか。
私にはもったいないと思ってしまう。
「まずは、ごめんなさい。
それから、ありがとう、これ.........。」
陽の胸から離れた。
本当は名残惜しくてもっと抱きしめられていたかったけど。
私は差し出した。
陽のあの、青い折り畳み傘を。
「ありがとう。
でも、あの時陽のだって気付かなくって.............。
本当だよ。
あのね、西の傘を使ったのは────。」
「ああ、それはもういいよ。
俺が西ってやつに直接聞いたから。」
「へ?」


