西が、私に傘を貸してくれた。
どうせ優は傘を忘れたんだろうって。
さくらちゃんと私は似てるからと、さくらちゃんのために持ってきた傘を私に貸した。
それも、1つの傘で自分とさくらちゃんが帰れて都合がいいからという本当の理由があって。
それに対して私は何て思ったんだっけ。
「いいな。」って、
いつも私は西たちと私たちを比べていた。
羨ましがって、西はさくらちゃんに尽くしているけれど、陽は私に何もしてくれないと思っていた。
何で、どうして、私はこんなんなんだろう。
ちゃんと、陽を分かっていなかったんだろう。
陽は、優しさは全面に出さない人だって。
隠れて、何気ない優しさを与えてくれる人なんだって。


