童顔彼氏



もう、私の頭の中はパンク寸前だった。

“俺の女”

言われて嬉しかったことには、間違えはない。

ドキドキしてしまったし、
喜んでしまった。

でも、その直後に思い出した。先程までの、陽と陽の友だちとの会話を。


『面倒、それだけ。』


頭の中で木霊し、こびり付き離れてくれない。


そして私はまた、素直になれない。
陽に言いたいことなんて山ほどあるのに。
謝りたいって、思っていたのに。

伝えたい事は、一つだけなのに────。



「何で“俺の女”なんて嘘つくの?

あたしっ.....、
もう陽の彼女じゃないでしょ!?」


「は?」


陽の眉間には皺が寄るけど、
何か言おうとするけど、言わせぬように言葉を続ける私。


「今野君は何っにも悪くないし、それどころか私を慰めてくれてたの。
今までほったらかしにしておいてよく言うよ!」


陽が、少し顔を歪めた。


「大体、何で私ばっかりこんな風に言われなきゃいけないの?先に言われるようなことしたのは陽なのにっ、こういう風になった原因は陽なのに!」